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zoom RSS 天目「木村盛康」‥‥喜壽記念展

<<   作成日時 : 2013/06/15 18:55   >>

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大阪の難波にある高島屋6階美術画廊で
「木村盛康 喜寿記念 天目展」が開催された  
「新たな感動を未来へと繋ぐにない手となる天目の作品」
望みと夢を持ちつづけた 
盛康先生渾身の作品が会場を埋め尽くしていた  
平成25年6月12日(水)〜18日(火)
 

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素晴しい銀色の星紋があり、古来より油滴天目中最高のものとされている東洋陶磁美術館所蔵の油滴天目茶碗(国宝)に魅せられた木村盛康先生は昭和29年から、京都山科の陶房に籠って奥深い天目の世界を追及されている。

制作は天目を一筋だが、宋代に焼かれた天目を再現することだけでなく、より深遠な天目釉の可能性を求めておられる。窯を焚かれるごとに、多くのテストピースを入れて試し焼きされる。それは頑固なまでの深みと気品への追求からで、こうして生まれる「盛康天目」は、しっかりと焼かれ、上辺だけの美しさだけでない神秘さを秘めている。
天目釉の調合には灰を一切使わず、岩石に含まれる金属の化合で創作されているが、昭和53年の春には、漆黒の地に銀色に輝く松の樹皮を思わせる「松樹天目」を発表された。
宋代・建窯で焼かれた油滴天目は言わば「点」の結晶。そして禾目天目は「縦横の線」の結晶であり、天目の多くが、粒や球形で結晶するのに対し、この松樹天目は漆黒の地に銀色に輝き、複雑に線状に編みめぐらされた窯変結晶で、まさに松樹を思わせる独創的な天目だった。
永年ひたむきに精進され、創作天目に情熱を燃やされる盛康先生は、紫紅天目、萌黄天目、京紫天目、窯変天目、樹海天目、京嘩天目、華炎天目、禾目碧天目、耀黄天目、極天、宙、アンドロメダ、赫天目など次から次へと千変万化の天目を誕生させた。
それは、なにより心の研磨を大切にする盛康先生の一途な作陶姿勢が、他に類のない深く豊かな結晶をもたらしたといえるだろう。

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天目茶碗 「アンドロメダ」



江戸中期の画家・曾我蕭白研究の先鞭を付けた一人として知られるマニー・ヒックマン氏は、ボストン美術館浮世絵画集「浮世絵聚花」(小学館)を著すなど著名な美術史学者である。
ヒックマン氏は木村盛康先生の天目作品を、
「鮮やかさ、光沢、落ち着き、上品な玉虫色の釉薬は芸術的な重要性を持ち、その表情は観る者の心を揺さぶり、凄まじい稲妻、壮観なオーロラ、そして夜空に瞬く星群のごとき輝きは、その神秘性が見る者の想像力をかき立て魅了します」と述べておられる。
これを物語るかのように、大英博物館・ボストン美術館・台北故宮博物院・ダラス美術館・ヒューストソ美術館・コンプレックス美術館・ハーバード大学美術館・フロリダ国際大学美術館・ピーボディエセックス博物館・テーラー美術館(オランダ)など世界各国の著名な美術館がこぞって所蔵し、伊勢神宮徴古館・京都迎賓館・関西大学博物館・上賀茂神社・皇室などにも所蔵されている。


赫天目別雷大鉢
赫天目別雷(かくてんもくわけいかづち)も、先生の創作天目の一つだが、
2010年、この釉調の大皿が上賀茂神社に奉納されたことから
《赫天目別雷》と名付けられた


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どの赫天目別雷の作品をみても同じような釉景はないが、それぞれが深味ある釉調をもって、眺めていると吸いこまれそうな素晴らしい天目釉となっている。


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木村盛康先生と会場にて(2013・6・12)
 

若さ溢れる作陶活動をされている盛康先生が、なんと喜寿を迎えられた。
まことに喜ばしい限りだが、これからも益々、お元気でご活躍をされていただきたい。
なによりも盛康先生の望みと夢に対して大きな支えとなっているのは
ご家族の善き理解である。
私は盛康先生の神秘的な作品はもとより、豊な人間性とよき家庭に心惹かれ、
40数年も、聊かも変わりなく交誼を享けている。
これからも『盛康天目』は私たちに格調高い破格の感動を与えてくれるに違いない。
 




 


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