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zoom RSS 星岡窯(ほしがおかがま)

<<   作成日時 : 2016/07/18 16:05   >>

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北大路魯山人が古美術品を扱う『大雅堂』『美食倶楽部』が大正時代にあったところが、現在、京橋にある「魯卿あん」です。
魯山人が立ち上げた『美食倶楽部』の会員が増え、料理を盛る器が足りなくなったことで、食器の制作のため、山代温泉にある須田菁華(初代)で食器を主に制作し、数窯焼いてもらいました。
ところが関東大震災ののち、芝公園で『花の茶屋』そして、山王台の『星岡茶寮』で使うことになり、その器の種類を増やすため、京都の伏見などで制作することになります。
幸田露伴が命名した「東山窯(とうざんかま)」の当主は加賀大聖寺出身の宮永剛太郎(1869〜1941)で、京都伏見深草に登窯を持ち、青瓷を得意としておりました。
東山窯で窯つくりの名人だった川島礼一は同じ深草で作陶する河村蜻山と親しく、これが縁で魯山人は蜻山窯で刷毛目や三島、繪高麗風の作品を制作して焼かせてもらいました。
ほかに山中の矢口永寿での乾山風扇面鉢や三彩の皿、大聖寺の中村秋塘での金欄手の鉢、梅山窯では楽焼、宮永東山の青磁の壺や皿、瀬戸の加藤五助窯で織部や志野、黄瀬戸などで制作して焼かせてもらっていました。

画像星岡窯(ほしがおかがま)

ですが、「自由に制作し焼成できる自らの窯を持ちたい」と思った魯山人は東山窯にいた川島を呼びます。
築窯にあたって魯山人は鎌倉山崎の自然との調和に努力しました。
川島礼一が築いた京風登窯の長さは十八b、幅八・五bです。
「星岡茶寮」(ほしがおかさりょう)の登窯ということで、 『星岡窯』(ほしがおかがま)と名づけました。

この星岡窯の築窯という忙しい「星岡茶寮」開店前、日比谷公園前の華族会館にて徳川家達ほかの好意にて初めての展示会「魯山人作品會」を、書道を中心におよそ200点を6月2日と3日の二日間開催しました。会場が華族会館ということで招待客のみで、展覧会入場章の持参が必要でした。
一般の人を対象とした本格的な展示会を開催したのは大正14年11月15日の日曜日でした。開店したばかりの星岡茶寮の広帖(大広間)での『第一回魯山人習作展観』です。書、畫、篆刻、陶瓷、髭漆、濡額などおよそ百点の出品。作品は書6、陶芸3、篆刻1、扁額1の割合で、陶芸は前述の京都や北陸などで焼いた作品でした。

『星岡窯』で焼かれた作品を本格的展示したのは、藤沢市用田から慶雲閣 (33坪)を移築した昭和2年の12月、星岡茶寮で、『星岡窯第一回作品展観』として開催しています。

☆☆☆


「桃山時代の志野や黄瀬戸、瀬戸黒、織部などの焼物は全て瀬戸の窯で焼かれたもの」
と信じられていたことを覆すことになった昭和5年4月、
魯山人は名古屋松坂屋本店で、 『魯山人陶瓷器展觀』を開催しておりました。
新愛知新聞(昭和5年4月1日朝刊・現中日新聞)には
『鎌倉星ヶ岡窯主北大路魯山人氏の作陶展』として報じられています。 

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この展示会中、尾張藩の御用商人・関戸家が所蔵していた志野筒茶碗「玉川」を観た魯山人と豊藏は
瀬戸で焼かれたものではないと疑問に思い、展示会の修了後、魯山人は豊藏に古窯発掘調査を託した。
二日後、豊藏が美濃大萱で前々日に見た「玉川」と同じ筍の陶片を発見しました。世紀の大発見でした。
その後、魯山人も大萱牟田洞窯、窯下窯、大平窯、弥七田窯、姥が懐、笠原窯など美濃古窯数十ヶ所の発掘調査をしました。

星岡窯が出来るまで魯山人の三島や刷毛目を焼くなど
粉青沙器を得意としていた河村蜻山は48歳の時に京都伏見から、
千葉県我孫子市に移住し、64歳の時、魯山人のいる鎌倉の明月谷に窯を移設しました。
魯山人没後の昭和36年より、蜻山の弟・喜太郎が星岡窯を使用するようになるのです。
画像画像
この窯は 河村喜太郎から又次郎、喜史と受け継がれています。


魯山人「大雅堂」・「美食倶楽部」発祥の地
 魯卿あん‥‥Rokeian画像定休日:日曜日・祝日

〒104-0031 東京都中央区京橋2-9-9    TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704
営業時間:11:00〜18:00
 Email:rokeian-kuroda@jupiter.ocn.ne.jp


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 辻岡正美様 撮影



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