銀彩蟹平鉢 ‥‥ 魯卿あん便り

銀彩という水面を通して、蟹が浮かび上がってくるようです。 
北大路魯山人の最晩年の念作です。


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魯山人の描く蟹の多くは「ワタリガニ」です。
蟹は横に歩くので、周りに左右されず、我が道を行く君子に譬えられ、中国では蟹のことを「横行君子」(おうこうくんし)と呼んでいます。
独立独歩、唯我独尊‥‥魯山人の専売特許のような独壇場といえる魯山人の描く「蟹」
縁に色絵で描かれた雁木文から、この作品が「輪花鉢」のような錯覚さえ覚えます。

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土味の良い備前土をベースに使った鉦鉢といえるような平鉢‥‥
備前窯で赤松を一週間ほど焚いた本焼の焼成してから、
銀彩と色絵を施してから、薪を燃料にした錦窯で焼成した作品です。
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北大路魯山人 銀彩蟹平鉢(共箱) 径21.0 高4.1㎝


とはいえ、「銀彩」を考え出した魯山人は凄いです。  魯山人「銀彩の秘密」こちら
それまで備前焼には釉薬を掛けても発色しない、上絵も吸い込んでしまうので、出来ないとされていたのですから‥‥。
多くの陶芸家が魯山人の銀彩を真似ています。
ところが、釉薬会社が開発したパラジュム(palladium)を合成した釉薬を使って電気窯で焼成するので、魯山人作品のような深みのある“いぶし銀”の良さは出ませんね。
魯卿あん 黒田草臣




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